2015/08/16

間接指定機能って使ってますか?

BunBackupに間接指定という機能があるのをご存じでしょうか?
通常バックアップ元・先を設定する場合はパス名で入力します。
たとえばこんな感じです
C:\Users\Nagatsuki\Documents
ドライブ名から始まり、フォルダ名を列挙します。

上の例はOSの「ドキュメント」のパス名ですが、このパス名はOSやアカウント名などによって変化します。
そのため、OSのバージョンが変わったり、アカウント名が変わったりすれば、設定を変更しなければなりません。

そこでBunBackupでは、直接パス名を入力する代わりに、間接的に入力する機能を搭載しています。これが間接指定です。
たとえば、間接指定で「ドキュメント」を設定する場合は、こんな感じです。
<WIN_マイドキュメント>
このように設定しますと、BunBackupはバックアップ時に間接指定部分がパス名に置換してからバックアップします。つまり<WIN_マイドキュメント>がC:\Users\Nagatsuki\Documentsに置き換えてからバックアップします。

間接指定の利点の一つはは、パス名を知らなくてもいいということです。たとえば「ドキュメント」をバックアップする場合、「ドキュメント」のパス名を調べる必要があります。しかし間接指定で設定すれば、パス名を調べる必要はありません。
もう一つの利点は、OSやアカウント名が変わっても、設定を変える必要がないことです。

このように便利な間接指定ですが、おそらく使っている方は少ないのではないかと思います。使っている方でも「編集」メニューの「アプリケーションから追加」から設定しているくらいではないでしょうか。

間接指定機能は、敢えて見つけづらくしてあります。
なぜかといいますと、BunBackupの設定項目をこれ以上増やしたくないためです。機能を追加しますとその分設定項目は増えます。設定項目が増えますと、わかりづらくなります。

そこで、間接指定では、設定項目を設けるのではなく、「バックアップ元フォルダ」「バックアップ先フォルダ」内に記述することで動作するようにしています。
一般にはあまり使われないけどあると便利という機能は間接指定にしています。わかる人だけが使ってくれればいいというスタンスです。

ただ、間接指定には、人によっては非常に便利な機能です。
もしご興味がありましたら、ヘルプや以下のブログをご参照ください。

間接指定

| | トラックバック (0)

2014/12/17

BunBackupのお勧めの機能

前回はお勧めしない機能についてお話ししましたので、今回は是非使っていただきたい機能についてご説明したいと思います。

ログ
ログ機能を使用しますと、バックアップでコピーしたファイル、ミラーリングで削除したファイル、コピーに失敗したファイルを記録することができます。
この機能を使用しますと、いつバックアップしたのかを知ることができますし、どのファイルがいつバックアップされたのかを確認することができます。
特に自動バックアップしている場合は、ログ機能を使用し、定期的にログを確認することをお勧めします。

世代管理
世代管理機能は、バックアップ先で上書き・削除されるファイルを、世代管理フォルダに待避する機能です。
この機能を使用することで、古いファイルを復活したり、誤って上書き・削除してしまったファイルを復元したりすることができます。

省メモリバックアップ
省メモリバックアップ機能は、できるだけ使用メモリを少なくしてバックアップします。
省メモリバックアップは、大量のファイルをバックアップするときや、パソコンの空きメモの容量が少ないときにお勧めします。
また、自動バックアップなどのバックグラウンドでバックアップする場合にもお勧めです。

| | トラックバック (0)

2014/12/11

BunBackupのお勧めしない機能

これまでBunBackupにいろいろな機能を実装してきて、開発者自身がお勧めしない機能の話をするのもどうかと思いますが、機能によってはバックアップ初心者にお勧めではない機能もありますので、それについて書きたいと思います。

自動バックアップ
多くのユーザーさんは、自動バックアップがお好きなようです。
やはり、「自動」というのは魅力があるのでしょうか。
ただ、自動ということは勝手にバックアップされるわけですから、間違った設定でバックアップしても気づかない可能性があります。
また、パソコンやドライブに何らかのトラブルが発生したときも、その発見が遅れます。
そのため、バックアップ初心者は、自動バックアップ機能は使用しないことをお勧めします。
手動でバックアップして、毎回必ずバックアップの状況を確認しましょう。

ミラーリング
BunBackupでよく使われる機能としては、ミラーリング機能があります。
ミラーリングすることにより、バックアップ元とバックアップ先のファイル構成を同じにすることができます。
ただし、ミラーリングはバックアップ先のファイルを削除する機能です。
間違って設定でバックアップしてしまいますと、必要なファイルを削除してしまいます。
そのため、ミラーリング機能を使用する場合は、通常バックアッププレビューでバックアップ前に削除されるファイルを確認します。
ただ、バックアッププレビューを行わずバックアップしてしまい、大事なファイルを失ってしまう方も少なくありません。
そのため、ミラーリングはバックアップをよく理解してから使用しましょう。

圧縮
圧縮機能は、ファイルを圧縮し一つのファイルにまとめます。
圧縮機能を使用することで、バックアップ先の容量を節約することができます。
圧縮機能はバックアップ先の空き容量が少ない場合に有効な機能ですが、いくつかの欠点があります。
一つは、バックアップに時間がかかること。
ファイルを圧縮しますから、その分時間がかかります。
もう一つは、複数のファイルを一つの圧縮ファイルにまとめますので、圧縮ファイルが壊れてしまいますと、すべてのファイルが復元できなくなってしまいます。
このようなことから、本来圧縮機能はバックアップには適していません。

| | トラックバック (0)

2014/04/05

設定ファイルごとにログファイルを分ける

BunBackupは、「設定」メニューの「環境設定」-「ログ」タブに「ログファイル名」という設定項目があり、ここでログファイル名を設定します。
そのため、通常一つのBunBackupに対して、一つのログファイルになります。

ユーザーさんによっては、状況によりログファイルを分けたい場合があるかもしれません。
以前「ログファイルを月・年ごとに自動で分ける」という記事で、日付でログファイルを分ける方法を説明しました。

今回は、設定ファイルごとにログファイルを分ける方法をご説明します。
BunBackupでは、間接指定の<LBK>を利用すると、その部分が設定ファイル名で置き換わります。
たとえば、BunBackupの設定ファイル名が「バックアップ1.lbk」で、「ログファイル名」を「ログ-<LBK>.txt」と設定すると、ログファイルは「ログ-バックアップ1」というファイル名で保存されます。設定ファイルが「バックアップ2.lbk」の場合は、ログファイル名は「ログ-バックアップ2」となります。

この機能を利用することで、設定ファイルごとにログファイルを作成することができます。
ログファイルを分けますと、その分メモリ使用量が少なくなりますし、ログを処理する時間も短くなります。

| | トラックバック (0)

2013/11/25

コマンドラインオプションの「FILELISTDB」で間接指定に対応

BunBackup Ver.4から、コマンドラインオプションの「FILELISTDB」で間接指定が可能になりました。

高速ファイルチェック機能を使用している場合、高速ファイルチェックDB(キャッシュ)の保存先は決まっていて、通常は変更することはできません。
ただし、コマンドラインオプションの「FILELISTDB」を設定しますと、任意の場所に高速ファイルチェックDBを保存することができます。
今回のバージョンアップでは、「FILELISTDB」で高速ファイルチェックDBのパス名を指定するときに間接指定が使えるようになりました。

たとえば、高速ファイルチェックDBをOSのマイドキュメントに保存したい場合は、以下のように設定します。
BunBackup.exe /FILELISTDB:<WIN_マイドキュメント>\BunBackupキャッシュ.DB

通常高速ファイルチェック機能を使用する場合、高速ファイルチェックDBは一つしか存在しませんが、間接指定をすると設定ファイルごとに高速ファイルチェックDBを作成することができます。
このようにしますと、高速ファイルチェックDBファイルが小さくなりますので、環境によっては高速なります。
高速ファイルチェックDBを設定ファイルごとに分けたい場合は、たとえば以下のように設定します。
BunBackup.exe /FILELISTDB:<WIN_マイドキュメント>\BunBackupキャッシュ<LBK>.DB

| | トラックバック (0)

2013/11/20

間接指定で設定ファイル名を指定できる機能を追加

BunBackup Ver.4から間接指定で設定ファイル名を指定できるようになりました。
この機能を使用することにより、現在開いている設定ファイル名(拡張子を除く)を間接指定に使用することができます。

たとえば、バックアップ先を設定ファイルによって替えたい場合は、「バックアップ先フォルダ」を以下のように設定します。
D:\Backup\<LBK>
このように設定しますと、設定ファイルごとにバックアップ先フォルダを分けることができます。

ログファイルを設定ファイルごとに作成した場合は、「ログファイル名」を以下のように設定します。
C:\ログ\Log<LBK>.txt
このように設定しますと、設定ファイルごとにログファイルを作成することができます。

| | トラックバック (0)

2013/11/18

対象ファイル・除外ファイルで期間を指定できる機能を追加

BunBackup Ver.4から対象となるファイルの期間を設定できるようになりました。

この機能を使用すると、特定の期間のみのファイルを対象(または除外)することができます。 この機能を使用する場合は、、「対象ファイル」「除外ファイル」に以下のように設定してください。

「<TERM」と入力し、その後に開始日を入力し、その後に「-」を入力し、その後に終了日を入力します。

たとえば、2013年1月1日から2013年2月1日までのファイルを対象とする場合は、「<TERM20130101-20130201>」と入力します。 開始日、終了日には時刻を入力することもできます。

たとえば、2013年1月1日 00:00:00から2013年2月1日 00:00:00までのファイルを対象とする場合は、「<TERM20130101000000-20130201000000>」と入力します。 古いファイルをバックアップ対象から除外したい、または特定の期間をメディアにバックアップしたい場合などにご使用ください。


| | トラックバック (0)

2013/11/14

対象ファイル・除外ファイルでファイルサイズを指定できる機能を追加

Ver.4からバックアップ対象となるファイルのサイズを指定できるようになりました。

この機能を使用しますと、指定したサイズ以上(または以下)のファイルを、対象(または除外)することができます。

この機能を使用したい場合は、「対象ファイル」「除外ファイル」に以下のように設定します。

指定サイズ以上のファイルを対象とする場合は「<SIZEO」、

指定サイズ以下のファイルを対象とする場合は「<SIZEU」

と入力し、その後にファイルサイズを入力し、最後に「>」を入力します。

たとえば、1000バイト以下のファイルを対象とする場合は、「<SIZEU1000>」と入力します。

ファイルサイズは、

キロバイトは「K」、

メガバイトは「M」、

ギガバイトは「G」、

で表すことができます。

たとえば、10Mバイト以下のファイルサイズを対象とする場合は、「<SIZEU10M>」と入力します。

この機能を使用しますと、たとえばバックアップ先の容量が小さいため、100Mバイト以上のファイルをバックアップしないというような設定が可能になります。

| | トラックバック (0)

2013/11/13

対象ファイル・除外ファイルでファイル属性を指定できる機能を追加

BunBackup Ver.4を公開しました。
今回対応した機能は、実は公開当初からいただいていた要望でした。
長い間懸案事項だったのですが、今回ようやく対応することができました。
ご要望いただいていたユーザーさん、長らくお待たせして申し訳ありませんでした。

おそらく今回の新機能は多くの方にはわかりづらいのではないかと思います。
そこで、どのようなときに使用する機能なのかを、使用例なども含めて説明していきたいと思います。

対象ファイル・除外ファイルでファイル属性を指定できる機能を追加
対象ファイル・除外ファイルで、ファイル属性の指定ができるようになりました。
たとえば、バックアップ対象から隠しファイル属性のファイルを除外したい場合は、「バックアップ詳細設定」の「バックアップ方法」タブにある「除外ファイル」で、「<Hidden>」と設定します。

設定できる属性は以下のものがあります
<ReadOnly> 読み取り専用ファイル
<Hidden> 隠しファイル
<SysFile> システムファイル
<Archive> Windowsアーカイブ ファイル
<Temporary> 一時ファイル
<SymLink> シンボリックリンクファイル
<Compressed> 圧縮ファイル
<Encrypted> 暗号化されたファイル

この機能は、シンボリックリンクファイルや隠しファイルをバックアップ対象から除外したいという要望から生まれた機能です。
たとえば、シンボリックリンクファイルをコピーすると、リンクがコピーされるのではなく、ファイルの実体がコピーされますので、バックアップ先の容量を圧迫します
また、セキュリティの関係で隠しファイルや暗号化されたファイルをコピーしたくない場合があります。
このようなときに、この機能を使用します。

なぜこんなわかりづらい設定方法に?
対象ファイルや除外ファイルに「<SymLink>」「<Hidden>」などと設定するのは、ヘルプを確認しないとわかりませんので、ユーザーさんにとってはわかりづらい設定方法です。
本来であれば、「シンボリックファイルを除外する」「隠しファイルを除外する」などの設定項目を設けるべきです。

このような設定方法にしなかったのは、この機能を必要としているユーザーさんが限られるからです。
そして、仮に「シンボリックファイルを除外する」という設定項目を表示しても、多くのユーザーさんは「シンボリックリンクファイルって何?」と疑問に思うのではないかと考えたからです。
(このようなことから、この機能を長い間追加できませんでした)

使うユーザーが少なく、理解しづらい設定項目は、できるだけ表示したくないということから、このような設定方法にしています。

| | トラックバック (0)

2012/11/12

バックアップ分析機能

現在公開しているテスト版(Ver.3.6b1)から、バックアップ分析という機能を追加します。
この機能は、バックアップの対象となるファイル数や、バックアップ元・先の環境、物理メモリ空き容量・予想使用メモリ容量など、バックアップに関する環境を表示する機能です。
また、メモリの空き容量が少ないときや、バックアップ先のメディアの空き容量が少ないときは、アドバイスを表示することができます。

バックアップをしていても、どのくらいのファイル数をバックアップしているのか、どのくらい負荷がかかるのかなどが、わからないユーザーさんは多いのではないかと思います。
そこで、バックアップ分析でバックアップ環境の概略を確認していただき、設定や運用に役立てていただけないかと考えて、この機能を実装してみました。
また、この機能を使用することで、ユーザーサポートにも活用できるのではないかと考えています。

パソコンの環境は状況により変化します。分析時とバックアップ時では、メモリの空き容量などは変化しますので注意が必要です。

| | トラックバック (0)

より以前の記事一覧