2024/06/12

GoogleからBunBackupに関するセキュリティ通知がきた場合

Googleから「保存したパスワードの一部がウェブ上に漏洩しました」のメール(通知)がくることがあります。
通知が来て不安に思っているユーザーさんがいることが予想されるため以下で説明します。

まず、BunBackupはフリーソフトでホームページにパスワードを入力するところはありませんので、ユーザーが作成したのパスワードが漏洩することはありません。

例外はBunBackup解説書を購入した場合で、かつ解説書をBunBackupのホームページからダウンロードする場合です
この場合はベクターなどから配布されたパスワードの入力が必要になります。
このパスワードは固定で共通のため、解説書のホームページをGoogleパスワードマネージャーに登録していると、Googleが漏洩したと判断してユーザーに対して通知がくる可能性があります。

なお、これはユーザーが作成したパスワードではなく、ベクターなどから配布される決められた固定で共通のパスワードです。
仮にこのパスワードが漏洩しても被害を被るのは解説書を公開している私で、ユーザーがわざわざ解説書と同じパスワードを他のサービスに使用していなければユーザーに不利益はありません。

おそらくそんなユーザーさんはいないと思いますが、もし解説書と同じパスワードを他のサービスで流用している場合は、そのサービスのパスワードを変更することを強くお勧めします。
(解説書側のパスワードは固定なので変更することはできません)

|

2023/05/23

BunBackup 20周年

BunBackupを公開したのが2003年5月23日なので公開から20年経ったようです。
まさか一つのソフトの開発がこんなに長く続くとは思っていませんでした。

たしか開発のきっかけは、当時バックアップ先をNASに変えたところ、使用していたバックアップソフトがやたら時間がかかるようになり、これは自作するしかないと思い作り始めたのがBunBackupの原型だったと思います。

このソフトは元々公開するつもりはなく自分専用として作りました。
そのため思いついた機能をひたすら追加して試すというおもちゃ的なソフトでした。
こういう開発は無責任にできるのでめちゃめちゃ楽しいんですよね。

そして1~2年くらい経ったあるとき、ホームページで公開してみようかなと思ったのがBunBackupの始まりです。
ただ、ここからが苦難の始まりでした。
無責任に作ってきたソフトですから、そのまま公開というわけにはいきません。
他人が使ったらわかりづらいですし、動作確認していない機能もあります。
すでにかなりの機能を載せていたので、一旦シンプルな状態にしてから動作確認を繰り返し、何とか公開に漕ぎ着けました。
そして、機能を追加して動作確認し公開ということを繰り返してきました。

私はたまたま長く続けられましたが、個人がソフト開発を長く続けるのはなかなか難しいんですよね。
長期間にわたり時間、お金、モチベーションなどを維持しなければなりません。
ここまで開発を続けられたのは幸運だったと思います。
解説書をご購入いただいたり、寄付していただいたりして、ユーザーさんからご支援いただき大変感謝しています。
また、不具合の報告を送っていただいたユーザーさんもありがとうございます。

今後のBunBackupですが、私がファイルバックアップソフトに必要と思われる機能はすでに実装済みなので、近いうちに大きな機能を追加する予定はありませんが、しばらくは地道に開発を続けていくつもりです。
ご要望がある方や不具合等を見つけた方がいらっしゃいましたら、お気軽にメールでご連絡いただけると幸いです。

今後ともBunBackupをよろしくお願いします。

|

2021/09/20

ログオフ状態でバックアップできない2

前回「ログオフ状態でバックアップできない」を投稿しました。
一部のOSでログオフ時にBunBackupが起動しない、バックアップ元・先にアクセスできないという現象が起きています。

現在のところはっきりした原因はわかっていませんが、テスト版を作成して一部のユーザーさんに試していただいたところ、ログオフ状態でバックアップが可能になったという報告がありました。
まだ動作しないユーザーさんもいらっしゃるので問題が完全に解消していない可能性もあります。

もしログオフ状態でバックアップできないユーザーさんがいらっしゃいましたら、以下のベータ版ソフトを試してみてください。

▼32bit版
ZIP形式
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/download/BunBackup602b2.zip

インストーラー
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/download/BunBackup602b2.exe

▼64bit版
ZIP形式
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/64bit/BunBackupS602b2.zip

インストーラー
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/64bit/BunBackupS602b2.exe

できましたら動作報告していただけると助かります。

なお、OSや環境によってはログオフ状態にバックアップ後通知機能でエラーになるようです。
バックアップ後通知機能を使用している場合は、その機能をオフにして試してみてください。

|

2020/11/03

ログオフ状態でバックアップできない

何人かのユーザーさんから、Windows Server、Windows10 Proでログオフ状態でバックアップできないという報告があります。
(Windows10 Homeはログオフでもバックアップできるようです)
ただ、現在のところ原因が不明です。

OSによりログオフ状態では何らかのファイル・フォルダ、DLLのアクセスが制限され停止しているのかもしれません。
同じOSでもパソコンによって動作したりしなかったりするようなので、セキュリティなどの設定で回避できるかもしれません。
また、はっきりしたことはわかりませんが、もしかするとグループポリシーの設定などで回避できるかもしれません。

私の方で現象が出ないので原因を特定できていないのですが、現在わかっていることは三つあります
・一つでもアカウントがログインしていれば動作する
・BunBackupのVer.5以下では動作する
・OSの「互換モードでこのプログラムを実行する」をチェックし、互換モードで「Windows7」にすると動作する

ユーザーさんからの情報で、インストーラーからではなくZIPファイルをダウンロードし手動でインストールすると、ログオフ状態からでもバックアップできたとのことです

もしユーザーさんで何かわかったことがあればご連絡いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

※追記

ログオフ状態でバックアップできない2」を投稿しました。
(テスト用ソフトを公開しました)

|

2019/04/21

BunBackup Ver.6.0 公開

BunBackup Ver.6を公開しました。
今回のバージョンアップの内容は以下の通りです。
  • 新規作成ウィザード機能を追加
  • Windowsの通知機能に対応(バックアップ後音を鳴らす機能をバックアップ後通知機能に変更)
  • 64bit版に暗号化(AES)機能を追加
  • 64bit版にACL情報コピー機能を追加
  • 高DPIに対応

新規作成ウィザード

BunBackupの設定を簡単に行えるように新規作成ウィザード機能を追加しました。
BunBackupを初めて起動した場合は新規作成ウィザードが自動で起動します。
「ファイル」メニューの「新規作成ウィザード」からでも起動できます。
バックアップ元、バックアップ先などの設定を簡単に行えます。

通知機能

従来からバックアップ終了時に音を鳴らして知らせる機能がありましたが、それがWindows8以降の場合は通知機能に対応しました。
バックアップが終了したらOSの通知機能を利用してお知らせします。
通知の設定(バナー表示、音を鳴らすなど)はOS側で行ってください。

暗号化機能

従来から32bit版に暗号化機能がありましたが、64bit版にはありませんでした。
今回のバージョンアップで64bit版に暗号化機能を追加しました。
32bit版の暗号化アルゴリズムはBlowfishでしたが、64bit版の暗号化アルゴリズムはAESに変更しました。
そのため、32bit版と64bit版に互換性がありませんのでご注意ください。
暗号化アルゴリズムをAESに変更したのは安全性を考慮してのことです。
32bit版に暗号化機能を追加したのは2004年でしたが、当時のパソコンの能力を考えてBlowfishを採用しました。
現在のパソコンではBlowfishの利点はなくなったため、64bit版では一般に広く使われている暗号化アルゴリズムAESを採用しました。
なお、32bit版は互換性を考慮して従来通りBlowfishのままです。

|

2019/03/17

算関 Ver.2.1 公開

算関をVer.2.1にバージョンアップしました。
Sancan
今回のバージョンアップ内容は以下の通りです。
  • 変数を利用した繰り返し計算機能を追加
  • 式を記録する機能を追加
変数を利用した繰り返し計算機能
この機能は、同じ式で一部の数値を変更して繰り返し計算するときに便利な機能です。
たとえば「(A+100)/2」という式でAをいろいろな数値に変換して繰り返し計算したいとします。
このとき
@CALC:(A+100)/2
と入力してEnterキーを押すと
A=
と表示されます。
ここでAに数値を代入してEnterキーを押すと、(A+100)/2の計算結果を表示します。
続けてAの値を変更して繰り返し計算する場合はEnterキーを押します。
また
A=
と表示されます。
これの繰り返しです。
繰り返し計算機能をキャンセルする場合はESCキーを押すか、「AC」ボタンをクリックしてください。

この機能はカシオの関数電卓では「CALC機能」、シャープでは「シミュレーション計算機能」に近い機能です。

式を記録する機能
式エディタに入力した式を記録する機能です。
よく使用する式や定数などを登録しておくと便利です。
式を記録する場合は、式エディタに式を入力後Ctrl+Sキーを押します。
式リストに表示されている式をダブルクリックすると、その式が式エディタに表示されます。

通常の式の記録にも使用できますし、繰り返し計算機能の記録にも使えます。
たとえば、台形面積の計算式を繰り返し計算機能として登録するとします。
式エディタで
@CALC:(上底+下底)×高さ÷2
と入力し、Ctrl+Sキーを押しますと式リストに登録されます。
登録した式を読み込む場合は、式リストの式をダブルクリックします。
式エディタに「@CALC:(上底+下底)×高さ÷2」が表示された状態でEnterキーを押しますと、台形面積の繰り返し計算機能が始動します。

また、物理定数など、よく使う変数と代入する値を記録することもできます。
たとえば、万有引力定数Gを記録する場合は、式に
G=6.67408*10^(-11)
と入力し、Ctrl+Sキーを押して記録します。
これで式リストのこの式をダブルクリックしEnterキーを押すと、変数Gに数値が代入され、万有引力定数として使用できるようになります。

| | トラックバック (0)

2019/02/11

算関 Ver.2 公開

算関(電卓ソフト)のVer.2を公開しました。

今回のバージョンアップで変数名を自由に定義できるようになりました。
Sancan2

従来使用できた変数名はa、b、c、d、m、x、yという固定の変数名でした。
今回のバージョンアップで変数名は自分で定義できるようになりました。
たとえば、a、b、cなどのアルファベット、aa、a1、width、heightなどのアルファベットと数値の組み合わせなどが可能です。
需用はないと思いますが、変数名に漢字を使用することもできます。

変数を使用する場合は、先に変数に数値を代入します。
例: a=2、b=3

そして計算式に変数名を使用ます
例: a+b

変数を使用する場合は、以下の点に注意してください。
変数名の大文字小文字は区別されません。
関数名やans、preans、gt変数など、すでに定義されている予約語は変数名として使用することはできません。
変数名の最初の文字に数値は使用できません。
変数同士のかけ算の場合、「*」や「×」の演算子を省略できますが、変数と変数の間にスペースを入れてください。
たとえば、a*bの場合はaとbの間にスペースを入れて「a b」と入力します。
数値が代入されていない変数で計算しますとSyntax Errorになります。
変数の値はソフトを終了するとクリアされます。

なお、従来通り変数mは特殊な変数として扱われます。

| | トラックバック (0)

2018/10/14

算関(関数電卓ソフト)を公開しました

算関(サンカン)というWindows用の関数電卓ソフトを公開しました。
算関はフリーソフトです。
http://nagatsuki.la.coocan.jp/sancan/

Sancan

通常関数電卓ソフトには数値や演算子、関数などのボタンがあり、これをクリックして入力します。
この方法ですと、マウスでクリックするので入力に時間がかかります。
そこで、キーボード主体の電卓ソフトを作成してみました。
たとえば「1+2*3」と入力してEnterキーを押すと計算結果を表示します。
式をキーボードから入力できますので、非常に高速に入力・計算することができます。
計算結果はクリップボードにコピーできます。

数値や演算子などのボタンがない分、コンパクトなウインドウなっています。
そのため、ディスプレイの片隅に置いておけば、気軽にいつでも計算することができます。
わざわざリアルな電卓を取り出す手間を省けますし、計算結果をクリップボードにコピーできて便利です。

最近電卓ソフトを作ることに嵌まっていて、いくつかの電卓ソフトを作りました。
開発したソフトを公開するつもりはなかったのですが、なぜだかこのソフトが非常に気に入ってしまったため、同じような方がいればと思い公開することにしました。
ちょっと変わった電卓ソフトですが、人によっては嵌まるかもしれません。
フリーソフトですからお気軽にお試しください。

| | トラックバック (0)

2018/05/22

BunBackup公開15周年

2018年5月23日でBunBackupを公開して15年です。
ついこの間10周年だった気がしますが、時がたつのは早いですね。
最近バージョンアップを行っていないので、開発をさぼってると思われているかもしれませんが、表に出ないだけで裏では開発を続けています。
新しい機能を実験したり、ユーザーさんからの要望を入れてみたりしているのですが、本当に必要な機能に厳選したいため、敢えて公開しないこともあります。
ただ、開発は続けていますので、役立ちそうな機能を実装した場合は公開する予定です。
今後もこんなスタンスで開発を続けていきますので、よろしくお願いいたします。

バックアップ入門(フリーの電子書籍)公開
公開15周年を記念して、「バックアップ入門」という電子書籍(PDF、ePub)を公開します。
この書籍はフリー(無料)で公開します。
▽バックアップ入門
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/book/

以前から「BunBackup解説書」という電子書籍を出していますが、「バックアップ入門」はソフトに依存しない一般的な入門書として書きました。
そのため、BunBackupユーザーさんはもちろんですが、BunBackupを使用していない方やバックアップしていない方にも読んでいただきたい書籍です。
特にバックアップ方法がわからない初心者にお勧めします。
無料ですから気軽に読んでいただければ幸いです。

さてさて15周年まで来てしまいました。
自分で言うのも何ですが、同じソフトを15年作り続けるってすごくないですか(笑)
(バカなのかもしれませんが(苦笑))
それでもやることはまだまだあって、しばらく開発は続けられそうです。
今後20周年はあるんでしょうか。
まあ、のんびり行きましょう。

| | トラックバック (0)

2016/10/25

BunBackup Ver.5.0 公開

BunBackup Ver.5を公開しました。
なお、BunBackupのURLが変更になっています。新URLは以下の通りです
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/

今回のバージョンアップで、圧縮バックアップ機能を大幅に変更しました。
従来は専用の圧縮DLLが必要でしたが、今回から外部のDLLが不要になり、BunBackup単体で圧縮バックアップが可能になります。
そのためより手軽に圧縮バックアップすることができます。
なお、従来はLZH形式の圧縮にも対応していましたが、今回のバージョンからZIP形式のみの対応となります。

圧縮バックアップの欠点は、処理に非常に時間がかかることです。
これはアーカイブ(複数のファイルを一つのファイルにまとめる)する圧縮バックアップの場合、バックアップ元のファイルが更新されると、バックアップ先のアーカイブからそのファイルを削除し、アーカイブを再構築してから、新しいファイルを追加するという作業が必要になるためです。
そうしますと、バックアップ先へ負荷がかかり時間がかかりますし、再構築のためのワークエリアも必要になります。

そこで今回のバージョンアップでは、増分バックアップというモードを追加しました。
増分バックアップモードを選択しますと、バックアップ元のファイルが更新・削除された場合、アーカイブのファイル一覧からファイル名は削除されますが、実際にアーカイブ中のファイルは削除しません。
そうすることでアーカイブのファイルの削除・再構築を省くことができ、圧縮にかかる時間を短縮できます。
(なお、増分バックアップでファイル一覧から削除されたファイルは、解凍してもそのファイルが解凍されることはありません)

ただし増分バックアップの場合、削除・更新されたファイルはアーカイブに残ることになりますから、バックアップを繰り返すとアーカイブに無駄な容量が増えていきます。
そこで、普段は増分バックアップでバックアップし、定期的にフルバックアップすることをお勧めします。
フルバックアップすることで、無駄な容量が削除されます。

今回のバージョンアップで大幅に圧縮バックアップを見直したため、従来対応していなかったUnicodeのファイル名に対応しています。
また、BunBackup 64bit版では圧縮バックアップに対応していませんでしたが、64bit版でも圧縮バックアップが可能になりました。

| | トラックバック (0)

より以前の記事一覧