2016/08/24

簡単で安全なバックアップ方法を考えてみる

バックアップって面倒くさいですよね。
バックアップの運用を最も簡単にするなら、外付けHDDを接続して、それに定期的に自動バックアップするという方法でしょう。
ただ、この方法はランサムウェアなどのマルウェアの感染には対応できません。
マルウェアに対応するためには、常時接続するのではなく、バックアップ時のみ接続する必要があります。
また、バックアップ先は複数に分けた方が安全です。

そこで、これらを踏まえて簡単で安全なバックアップを考えて見ましょう。
まず、バックアップ先はUSBメモリとします。
最近USBメモリは、容量が大きなものでも安価になってきています。
(USBメモリで容量不足の場合は、ポータブルHDDを使用しましょう)
必要な容量は人によって異なりますが、できればバックアップするファイルは厳選することをお勧めします。
ファイル容量が少なくなれば安い低容量のUSBメモリですみますし、バックアップにかかる時間も短くなります。

USBメモリは二つ以上用意します。
そしてバックアップする場合は、USBメモリに番号を振って、順番にバックアップします。
たとえば、今日はUSBメモリ1へ、明日はUSBメモリ2へ、明後日はUSBメモリ3へというようにバックアップします。
このようにすることで、一つのUSBメモリがマルウェアに感染してしまっても対応できます。
また、USBメモリの数だけ世代を確保できます。

次にBunBackupの設定です。
BunBackupには「ドライブ接続監視バックアップ」という機能があります。
この機能を使用しますと、USBメモリをパソコンに挿すだけで自動的にバックアップが始まり、安全な取り外しも自動で行うことができ、バックアップの手間を大幅に省くことができます。
なお、この機能を使用する場合は、BunBackupを常駐させるか、またはUSBメモリを接続する前にBunBackupを起動します。

設定方法は以下の記事を参照してください。
USBメモリに簡単バックアップ

なお、USBメモリなどのハードウェアには寿命があります。
定期的に入れ替えることをお忘れなく。

より安全性を高めるためには、複数のバックアップ方法を組み合わせます。
たとえば、このUSBメモリへのバックアップ方法のほかに、イメージバックアップをする、常時接続のHDDに自動バックアップするなどと組み合わせるとより安全性が高まります。

| | トラックバック (0)

2016/08/18

回復ドライブを作りましょう

パソコンの電源を入れても起動しなかったらどうしますか?。
HDDが故障したり、OSが壊れたりすると、パソコンは起動しなくなります。
セーフモードで起動できれば復旧できる可能性がありますが、それすらもできない場合はお手上げです。

パソコンを購入したときにリカバリーディスクが付属していれば、リカバリーディスクから起動し、HDDを修復したり、初期化したりすることができます。
ただし、リカバリーディスクで初期化した場合は、パソコンを購入した状態に戻ってしまいます。
たとえばWindows7からWindows10にアップグレードしている場合は、OSもWindows7に戻ってしまいます。

そこで最新のOSにも復旧できるように、回復ドライブを作成しておきましょう。
回復ドライブは、簡単にいうと自分で作成するリカバリーディスクのようなものです。
HDDが壊れてパソコンが起動しなくなっても、回復ドライブがあるとそこから起動し、HDDの修復やOSのインストールなどを行うことができます。
たとえば、HDDが故障した場合はHDDを交換する必要がありますが、その際回復ドライブがあると、OSのインストールを簡単に行うことができます。

回復ドライブの作成は難しくありません。
まず、8GB以上のUSBメモリを用意します
USBメモリは回復ドライブ専用になりますので、回復ドライブ用に新たに購入しましょう。
通販なら安価なものであれば、32GBくらいの容量で1500円くらいで購入できます。

次に、OSのコントロールパネル ー システムとセキュリティ ー セキュリティとメンテナンス ー 回復にある「回復ドライブの作成」を選択します。
Windows10の場合は、タスクバーにあるCortanaから「回復ドライブ」と検索すると作成画面を表示できます。
後は画面の指示に従って回復ドライブを作成します。
なお、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」の項目はチェックしておきましょう。

回復ドライブを作成しておけば、パソコンが起動しなくても慌てなくてすみます。
USBメモリ代1500円くらいで安心が買えますので、ぜひ回復ドライブを作成しておきましょう。

| | トラックバック (0)

2015/07/18

リストアはスピードが命

リストアが必要になるときって、どんなときでしょう。
たとえば、パソコンの調子が悪くなったとき、HDDが故障したとき、ファイルを間違って削除してしまったとき、ウイルスに感染したときなどでしょうか。
このようにリストアが必要になるのは、通常何らかのトラブルが発生して慌てているときです。このときは一刻も早く復旧したいと思っているのではないでしょうか。

そのため、短時間でリストアできることは重要です。
バックアップしているから安心と考えるのではなく、何かトラブルが起きたときに慌てずリストアできるかを、あらかじめチェックしておきましょう。

たとえば、パソコン内蔵のHDDが故障したため、HDDを交換するとしましょう。
この場合は、イメージバックアップしていると、OS、インストールされているアプリケーションを含めて、すべてをまるごとリストアできるため、短時間に復旧できます。

また、あるフォルダを間違って削除してしまったとしましょう。
この場合は、ファイルバックアップしていると、そのフォルダをバックアップ先からバックアップ元にコピーするだけで復旧できます。

このように状況に応じて、リストアにかかる時間や手間は異なります。
そのため、様々な状況に対処できるように、リストアを考慮してバックアップ方法を検討しましょう。

一例ですが、私のバックアップ方法をご紹介します。
このブログでも何度か書きましたが、私はファイルバックアップとイメージバックアップの組み合わせでバックアップしています。

イメージバックアップは、増分、差分バックアップを行わず、完全バックアップ(毎回すべてのファイルをバックアップ)しています。
これは、完全バックアップの方がリストアが簡単に短時間で行えるからです。

完全バックアップの問題点は、バックアップに時間がかかり、頻繁にバックアップするのが難しいことです。
そのため、私はファイルバックアップを組み合わせています。
つまり、毎日はファイルバックアップを行い、定期的にイメージバックアップを行っています。
リストア時は先にイメージバックアップからリストアし、次にファイルバックアップからリストアします。

このようにバックアップ方法を組み合わせることで、日々のバックアップも、いざというときのリストアも短時間で行うことができます。

リストアに関して過去に下記のような記事を書きました。

| | トラックバック (0)

2013/08/31

コピーできるファイルとできないファイル

バックアップした場合に、ファイルのコピーに失敗することがあります。
失敗する原因は様々ですが、原因として多いのは以下の二つです。
・OSや他のソフトがそのファイルの読み込みをロックしている
・そのファイル(またはフォルダ)にアクセス権がない

二つのソフトが同時にアクセスすると問題が発生することがあります。たとえば、あるソフトがファイルを編集しているときに、別のソフトもそのファイルを編集してしまうと、ファイルに問題が発生する可能性があります。
通常このようなことを避けるために、OSは排他制御という機能を持っています。たとえば、あるソフトがファイルを編集している間は書き込みをロックして、他のソフトから書き込みできないようにします。
ファイルをコピーする場合、コピー元のファイルの読み込みがロックされていたり、コピー先のファイル(またはフォルダ)の書き込みがロックされていたりすると、コピーに失敗します。

OSはセキュリティを高めるために、ファイルのアクセスを制限する機能を持っています。この機能を利用すると、あるアカウントがファイルを開けないようにしたり、勝手に書き込みできないようにしたりすることができます。OS自体もこの機能を利用してセキュリティを高めています。
ファイルをコピーする場合、コピー元のファイル(またはフォルダ)に読み込みが拒否されていたり、コピー先のファイルの上書きやフォルダの書き込みが拒否されていたりすると、コピーに失敗します。

このように、OSやソフトはファイルを守るために、ファイルをロックしたり、アクセスを拒否したりしますので、このようなファイルはコピーすることができません。
セキュリティの関係でアクセス権がないファイルをコピーすることはできませんが、ロックされているファイルは回避する方法があります。
そのファイルをロックしているアプリケーションがわかっていれば、そのアプリケーションを終了してから、ファイルをコピーしましょう。
もし、アプリケーションを終了することができなかったり、ロックしているのがOSだったりする場合は、BunBackupのロックファイルコピー機能を使用すると、ファイルをコピーできるようになります。

まれに、ファイルやファイル・フォルダ情報が壊れていて、コピーに失敗する場合があります。この可能性がある場合は、OSのエラーチェック機能を使用して、ドライブが壊れていないかをチェックしてください。

BunBackupではコピーに失敗したファイルは、バックアップ結果(またはログ表示)で、「エラー」という項目に表示されます。ここに表示されているファイルをダブルクリックすると、エラーの原因を表示します。(圧縮バックアップ時を除く)

| | トラックバック (0)