2017/12/29

バックアップ方法をチェックしましょう

バックアップ方法は人それぞれですが、年末ですのでこの機会にバックアップ方法を見直しましょう。
ここでは私が実践しているバックアップ方法をご紹介します。

エラーチェック
まず、バックアップ元、バックアップ先が壊れていないか、エラーチェックを行います。
エクスプローラーなどからドライブの「プロパティ」を開き、「ツール」タブの「エラーチェック」にある「チェック」ボタンをクリックしてください。
SSDの場合は、メーカーなどから出ている専用エラーチェックソフトを使用することをお勧めします。
エラーがあれば修復します。修復できない場合は、ドライブの交換時期です。
バックアップ元・先がHDDの場合は、最適化を行います。
ファイルが断片化しているとアクセスが遅くなります。
高速にバックアップするため、定期的に最適化を実行しましょう。
エクスプローラーなどからドライブの「プロパティ」を開き、「ツール」タブの「ドライブの最適化とでフラグ」の「最適化」ボタンをクリックしてください。
ドライブを選択して「分析」ボタンをクリックし、どのくらい断片化しているか確認します。
断片化のパーセンテージが大きくなっている場合は、「最適化」ボタンをクリックして最適化を実行します。
どのくらいの断片化で最適化するかは人それぞれですが、私の場合は5%を目安にしています。
バックアプソフトなどを使用してファイル(またはドライブ)をバックアップします。
毎回でなくても構わないので、時々バックアップ先に必要なファイルがコピーされているか確認することをお勧めします。
バックアップの設定が間違っていて、必要なファイルがバックアップされていないこともありますので注意が必要です。

複数のバックアップ先へバックアップ
バックアップ先が壊れることもありますから、できればバックアップ先は複数用意し、順番にバックアップすることをお勧めします。
順番にバックアップしてあれば、バックアップ先分世代が残りますし、ランサムウェアなどに感染してバックアップ先が暗号化されても、別のバックアップ先から復元することができます。
バックアップ先は二カ所以上に

ドライブの寿命をチェック
最近のHDDやSSDは、S.M.A.R.T.情報をチェックすることでドライブが健康かをチェックできます。前述の「エラーチェック」だけでなく、定期的にS.M.A.R.T.情報をチェックすることをお勧めします。
なお、S.M.A.R.T.情報で問題がなくても、突然ドライブは壊れることがあります。
一般的にHDDは4~5年経過すると故障の確率が高くなると言われているので、定期的にドライブを交換することをお勧めします。

回復ドライブを作成
イメージバックアップしている場合はOS自体もバックアップされますが、ファイルバックアップの場合はOSはバックアップされません。
そのため、起動ドライブの故障に対処するため、Windowsの回復ドライブを作成しておくことをお勧めします。
なお、回復ドライブを作成する場合は、システムファイルもバックアップしておきましょう。

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2016/01/31

リストア超入門 まとめ

リストア超入門を13回に亘って書いてきましたので、ここにまとめておきます。

リストア超入門(1) 何のためにバックアップ?

リストア超入門(2) リストア(復元)とは?


リストア超入門(3) リストアが必用になるのはどんなとき?


リストア超入門(4) リストアは急を要する

リストア超入門(5) リストアの手順を確認しておく

リストア超入門(6) 短時間でリストアするには


リストア超入門(7) リストアを考慮したバックアップ


リストア超入門(8) リストアを重視しすぎるとバックアップが大変

リストア超入門(9) バックアップ先が壊れている可能性も

リストア超入門(10) バックアップ先は複数用意する

リストア超入門(11) リストア前にリストア先をチェックする


リストア超入門(12) クラウドからのリストアは時間がかかる

リストア超入門(13) BunBackupでバックアップしたものをリストアする方法

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2016/01/28

リストア超入門(13) BunBackupでバックアップしたものをリストアする方法

最後にBunBackupのリストア方法について書きます。
と言いましても、BunBackupはファイルバックアップソフトですから、リストアは難しくありません。
基本的にバックアップ先からファイル(またはフォルダ)をコピーしてくるだけです。
そのためリストアする場合は、特に専用ソフトを使用しなくても、エクスプローラーなどからも可能です。

BunBackupを使用してリストアする場合は、バックアップに設定していた設定ファイルで「バックアップ元フォルダ」と「バックアップ先フォルダ」を入れ替えて、バックアップを実行してください。
これでバックアップ先からバックアップ元へファイルがコピーされます。
「バックアップ元フォルダ」と「バックアップ先フォルダ」を入れ替える場合は、「バックアップ設定」の「バックアップ元フォルダ」と書かれている部分をマウスの右ボタンでクリックしてください。メニューを表示しますので「バックアップ元とバックアップ先を入れ替える」を選択してください。

なお、暗号化機能を使用していた場合は、「バックアップ詳細設定」の「暗号化」タブで「復号化する」を選択してからバックアップしてください。

圧縮機能を使用していた場合は、BunBackupからはリストアできません。
ZIP形式で圧縮していた場合は、Windowsから直接解凍してください。

BunBackupでは、BunRestoreというリストア用ソフトもご用意しています。
通常はこのソフトを使用しなくてもリストアできますが、暗号化や圧縮していた場合はBunRestoreでリストアした方が便利な場合もあります。

リストア超入門 まとめ

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2016/01/25

リストア超入門(12) クラウドからのリストアは時間がかかる

最近はクラウドへバックアップも増えてきています。
クラウドへのバックアップは、バックアップ先を分散できる、場所を分散できるという利点があります。
また、クラウドにバックアップされたものは、プロが管理してくれますので、個人で管理するよりも、安全性は高いのではないかと思います。

クラウドへのバックアップの欠点の一つは、バックアップに時間がかかるということです。
インターネットの速度やバックアップ容量にも寄りますが、HDDへのバックアップで1時間くらいかかるものが、クラウドへは一日かかってしまうかもしれません。

同様にリストアにも時間がかかります。
リストアは急を要する」でも書きましたが、リストアは急いでいる場合が多いので、たとえばリストアに一日かかっても問題ないかは、あらかじめ検討しておく必要があります。

このようなことから、クラウドへバックアップする場合は、ローカルHDDやNASなどにもバックアップしておくことをお勧めします。
クラウドへのバックアップは、瞬時にバックアップ場所を分散できるという意味では非常に有効です。バックアップ方法を組み合わせて欠点を補いましょう。

なお、クラウドへのバックアップは、そのサービスが打ち切りになったり、価格や容量が変更されたりする場合がありますので注意が必要です。

リストア超入門 まとめ

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2016/01/21

リストア超入門(11) リストア前にリストア先をチェックする

たとえばHDDのファイルが壊れた場合、バックアップ先からファイルをコピーしてリストア(復元)します。
その際、ファイルの壊れた原因がHDDにあれば、リストアしてもまた壊れてしまうかもしれません。
そのため、リストアする場合は、リストア先のドライブに問題がないか調べる必要があります。

ドライブを調べる方法として基本となるのは、OSの「エラーチェック」機能を使用する方法です。
エクスプローラーなどからドライブをマウスの右ボタンでクリックしてメニューを表示し、「ツール」タブの「エラーチェック」を実行します。

リストアする前に必ずエラーチェックでドライブの状態をチェックしましょう。
なお、OSのエラーチェック機能は、必ず問題を見つけることができるわけではありません。
エラーチェックが正常でも、ドライブに問題が残っている可能性はありますので注意してください。

このようなことから、念のためにリストア直後は、バックアップで正常なバックアップ先のファイルを上書きしないことをお勧めします。
可能でしたら、別のメディアにバックアップして、しばらく様子を見ましょう。

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2016/01/19

リストア超入門(10) バックアップ先は複数用意する

バックアップ先が壊れていれば、せっかくバックアップしていてもリストア(復元)できません。
そこで、前回バックアップ先を複数用意することは重要という話をしました。

バックアップ先を複数に用意するのはコストがかかると思われるかもしれません。
たしかに大容量のNASやHDDを複数用意するのはコストがかかります。
バックアップ先として、ブルーレイやDVD、CDなどの光ディスクを組み合わせるとコストを抑えられます。
なお、容量的に光ディスクにイメージバックアップするのは難しいので、重要なファイルを選択してファイルバックアップします。

光ディスクはメディアが安価なため、複数のメディアにタイミングを変えてバックアップすることで、世代を残すことも可能です。
たとえば、3枚の光ディスクを用意して、順番にバックアップしていきますと、3世代残すことができます。

バックアップ先のNASやHDDは壊れていなくても、一年に一回など、定期的に買い換えましょう。そうすることで故障する確率を少なくできます。
その際、古いHDDは捨てるのではなく、予備のバックアップ先として利用すれば、バックアップ先を分散できます。

HDD同様に光ディスクやUSBメモリにも寿命があります。
古くなる前に新しいメディアに交換しましょう。

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2016/01/15

リストア超入門(9) バックアップ先が壊れている可能性も

ファイルが壊れたときに、バックアップ先からファイルをリストア(復元)します。
しかし、バックアップ元のファイルが壊れるのと同様に、バックアップ先のファイルも壊れる可能性があります。
バックアップ先が壊れていますと、リストアすることができません。

では、バックアップのバックアップが必用になるのでしょうか。
これを言い出すと切りがないのですが、基本的にはバックアップ先は複数用意すべきです。少なくとも二つ、できれば三つ以上用意することをお勧めします。

前回イメージバックアップの増分バックアップの欠点にちょっと触れましたが、これについても書いておきます。
イメージバックアップは時間がかかりますが、増分バックアップを行うと、前回から更新されたファイルのみをバックアップしますので、短時間でバックアップできます。
ただし、増分バックアップからリストアするためには、最初の完全バックアップと、その後の増分バックアップすべてのファイルが必用になります。
もし、その中の一つのファイルでも壊れていたらリストアできません。
そのため、増分バックアップする場合は、一定期間ごとに完全バックアップすることをお勧めします。

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2016/01/12

リストア超入門(8) リストアを重視しすぎるとバックアップが大変

前回、リストアを短時間に行うために、バックアップ方法を組み合わせましょうということを書きました。
ただし、リストアを短時間に行うために、手間や時間をかけてバックアップしようと思っても、面倒で続かない可能性があります。

リストアを重視するのであれば、理想的には毎日イメージバックアップとファイルバックアップをするべきです。
しかし、イメージバックアップを毎日するのは時間がかかります。イメージバックアップでも増分バックアップを行えば、バックアップ時間を短縮できますが、これは欠点もあります。(これについては次回補足します)

通常バックアップは毎日必要なため、簡単で短時間にバックアップできることは重要です。
しかし、バックアップの手間と時間を優先して、リストアに手間や時間がかかるようでも意味がありません。
そのため、日々のバックアップと、トラブルが起きたときのリストアのバランスを考えましょう。

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2016/01/09

リストア超入門(7) リストアを考慮したバックアップ

前回、短時間でリストアできるバックアップ方法を説明しましたので、これをもう少し具体的に説明します。

イメージバックアップは、OSやアプリケーションなど、まるごとバックアップできて便利なのですが、バックアップに時間がかかります。
ファイルバックアップは、短時間でバックアップできますが、OSやアプリケーションをバックアップすることはできません。

そこでこれらを組み合わせてバックアップします。
日々のバックアップは、短時間でバックアップできるファイルバックアップを行います。
そして、一週間に一回、一ヶ月に一回というように定期的にイメージバックアップを行います。
このようにすることでそれぞれの欠点を補い、利点を生かすことができます。

ファイルまたはフォルダ単位でリストアしたい場合は、ファイルバックアップからリストアし、OSやアプリケーションまでリストアしたい場合は、イメージバックアップからリストアします。

イメージバックアップは一定間隔で行いますので、リストア時最新ではない可能性があります。
そこで、イメージバックアップからリストアする場合は、イメージバックアップからリストア後、ファイルバックアップからリストアして、最新の状態にします。

イメージバックアップからのリストアは、一つ注意が必要です。
それは不具合のある状態でバックアップしてしまった場合、リストアするとその不具合も復元されてしまうということです。
このような場合は、OSやアプリケーションをインストールし直し、ファイルバックアップからリストアする必要があります。

リストア超入門 まとめ

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2016/01/07

リストア超入門(6) 短時間でリストアするには

短時間でリストア(復元)するにはどうしたらいいのでしょうか?

たとえば、パソコンに内蔵されているHDDが壊れたとします。そうしますと、そのHDDは使えませんので、新しいHDDを買ってきます。
このとき、新しいHDDにOSやアプリケーションのインストールから行うと時間がかかります。
このような場合は、イメージバックアップしておくと、リストアを短時間で行えます。
イメージバックアップはドライブまるごとバックアップします。バックアップの中にはOSやアプリケーションなども含まれているため、リストアが簡単・短時間に行えます。

別の例を考えてみましょう。
HDDのファイルを誤って上書きしてしまったとします。
そこでバックアップ先から、一つのファイルを選択してHDDにコピーしリストアします。
このとき、ファイル単位でバックアップするファイルバックアップしておくと、リストアが簡単に行えます。

このようにリストアを短時間で行う方法は、状況によって異なります。
そのため、いろいろな状況で短時間でリストアするためには、複数のバックアップ方法を組み合わせておく必要があります。

バックアップ方法は大きく分けると二つあります。
一つはイメージバックアップ、もう一つはファイルバックアップです。
イメージバックアップは、ドライブまるごとバックアップします。
ファイルバックアップは、ファイル単位で必要なものを選択してバックアップします。
それぞれ、利点・欠点がありますので、この二つのバックアップ方法を組み合わせることが基本になります。
次回もう少し具体的に説明します。

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