このブログでも、ヘルプ・解説書・ホームページでも再三ミラーリングの危険性について書いてきましたが、未だミラーリング機能の誤った使い方で、大事なファイルをなくしている方は後を絶ちません。
ミラーリングはファイルを削除する機能ですから、安易に使用しますと大事なファイルをなくしてしまうことになります。
ミラーリング機能は、バックアップ元で削除されたファイルがあれば、バックアップ先にあるこのファイルを削除します。
ミラーリング機能を使用することで、バックアップ元とバックアップ先のファイル構成が同じになりますから、復元(リストア)するときの利便性を考えて、多くの方がミラーリング機能を使用します。
ミラーリングは、ユーザーが不要なファイルを削除したときのための機能です。
しかし、ファイルが削除されるのは、ユーザーが意図してファイルを削除するときだけではありません。
たとえば、ユーザーが誤ってファイルを削除する場合もあります。
また、メディアが壊れてそのファイルが消えてしまう場合もあります。
また、ウイルスに感染にしてファイルが削除される場合もあるかもしれません。
このようにユーザーが意図しないときでもファイルは削除されます。
本来バックアップは、このようなトラブルにも対応できますが、安易にミラーリング機能を使用すると、このようなトラブルに対応できなくなってしまいます。
そのため、ミラーリング機能を使用する場合は十分な注意が必要です。
ミラーリング機能を使用する場合は、以下のように設定・実行することをお勧めします。
- バックアップ実行する前にバックアッププレビューで削除されるファイルを確認する
- バックアップ先ドライブがごみ箱に対応していればミラーリングの設定で「ごみ箱使用する」をチェックする
- 世代管理機能を兼用する
- ログを記録し削除されたファイルを確認する
特に自動バックアップしている場合は、毎回バックアッププレビューで確認できませんので、事前に設定が正しいかどうか手動でバックアッププレビューで確認してください。
また、世代管理・ログ機能と兼用することを強くお勧めします。