2023/05/23

BunBackup 20周年

BunBackupを公開したのが2003年5月23日なので公開から20年経ったようです。
まさか一つのソフトの開発がこんなに長く続くとは思っていませんでした。

たしか開発のきっかけは、当時バックアップ先をNASに変えたところ、使用していたバックアップソフトがやたら時間がかかるようになり、これは自作するしかないと思い作り始めたのがBunBackupの原型だったと思います。

このソフトは元々公開するつもりはなく自分専用として作りました。
そのため思いついた機能をひたすら追加して試すというおもちゃ的なソフトでした。
こういう開発は無責任にできるのでめちゃめちゃ楽しいんですよね。

そして1~2年くらい経ったあるとき、ホームページで公開してみようかなと思ったのがBunBackupの始まりです。
ただ、ここからが苦難の始まりでした。
無責任に作ってきたソフトですから、そのまま公開というわけにはいきません。
他人が使ったらわかりづらいですし、動作確認していない機能もあります。
すでにかなりの機能を載せていたので、一旦シンプルな状態にしてから動作確認を繰り返し、何とか公開に漕ぎ着けました。
そして、機能を追加して動作確認し公開ということを繰り返してきました。

私はたまたま長く続けられましたが、個人がソフト開発を長く続けるのはなかなか難しいんですよね。
長期間にわたり時間、お金、モチベーションなどを維持しなければなりません。
ここまで開発を続けられたのは幸運だったと思います。
解説書をご購入いただいたり、寄付していただいたりして、ユーザーさんからご支援いただき大変感謝しています。
また、不具合の報告を送っていただいたユーザーさんもありがとうございます。

今後のBunBackupですが、私がファイルバックアップソフトに必要と思われる機能はすでに実装済みなので、近いうちに大きな機能を追加する予定はありませんが、しばらくは地道に開発を続けていくつもりです。
ご要望がある方や不具合等を見つけた方がいらっしゃいましたら、お気軽にメールでご連絡いただけると幸いです。

今後ともBunBackupをよろしくお願いします。

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2022/11/09

ランサムウェアの対策

最近またランサムウェアがニュースになっていますね。

以前に以下のブログを投稿しました。
2016/4/11 ランサムウェアに備えるならバックアップしかない
2016/11/14 ランサムウェアの怖さが伝わらないのはなぜ?

ランサムウェアの対策で有効なのはバックアップです。
ただ、すでに多くの企業でバックアップしていると思いますが、それでもランサムウェアの被害はなくなりません。

バックアップ先が常時バックアップ元に繋がっている場合、バックアップ先のファイルまで暗号化されてしまいリストアできなくなります。
そのため、バックアップ先はバックアップ時だけ接続し、バックアップ後は切断しなければなりません。

自動バックアップしている場合は、すでに暗号化されてしまったファイルでバックアップ先のファイルを上書きしてしまいます。
そのため、バックアップの世代を残すか、バックアップ先を複数用意する必要があります。

サーバーが壊れた場合リストアしますが、リストアはめったに行わないため、リストアの方法が理解されていないことがあります。
また、間違ったリストアをしてしまうと、正しく復旧しなかったり古いバージョンに戻ってしまったりします。
また、バックアップが正しくなかったり、バックアップ先が壊れていたりして、リストアできないこともあります。

正しくバックアップされているか、すぐにリストアできるかを確認するためには事前のテスト必要ですが、実機でリストアのテストをするのは簡単ではありません。
そのため、リストアのテストは怠りがちです。
どんなに費用をかけてバックアップしていても、いざというときに正しくリストアできないとバックアップの意味はありません。

ランサムウェア対策は簡単ではありませんが、感染してしまった場合被害は甚大です。
そのため、対策について十分検討してください。
災害時の避難訓練のように、感染を想定した訓練も必要だと思います。

ランサムウェアに感染するのは大企業だけでなく、中小企業個人もターゲットです。
どんなにしっかり対策をしても、ランサムウェアなどのマルウェアは様々なルートから感染しますので、完全に排除することはできません。
バックアップは最後の砦です。

なんか昔から同じことしか言ってなくて申し訳ないのですが、根本的なことは昔も今も変わっていないと思います。
今後被害が広がらないことを祈っています。

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2022/08/07

BunBackup Ver.6.11公開

BunBackup Ver.6.11を公開しました。
今回のバージョンアップの内容は以下の通りです。
  • 自動バックアップで時刻が設定されない不具合を修正

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2022/07/10

BunBackup Ver.6.1 公開

BunBackup Ver.6.1を公開しました。
今回のバージョンアップの内容は以下の通りです。
  • OSの環境によってログオフ状態でBunBackupが起動しないことがあるのを修正
  • 自動バックアップの設定で変更時に時刻設定がキャンセルされることがあるのを不具合を修正

ログオフ状態などでBunBackupが起動しない場合は、こちらのバージョンを試してください。

今回からサポートOSをWindows10/11にしました。
これは手元にWindows7/8のパソコンがなくなり動作確認できなくなったためです。

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2021/09/20

ログオフ状態でバックアップできない2

前回「ログオフ状態でバックアップできない」を投稿しました。
一部のOSでログオフ時にBunBackupが起動しない、バックアップ元・先にアクセスできないという現象が起きています。

現在のところはっきりした原因はわかっていませんが、テスト版を作成して一部のユーザーさんに試していただいたところ、ログオフ状態でバックアップが可能になったという報告がありました。
まだ動作しないユーザーさんもいらっしゃるので問題が完全に解消していない可能性もあります。

もしログオフ状態でバックアップできないユーザーさんがいらっしゃいましたら、以下のベータ版ソフトを試してみてください。

▼32bit版
ZIP形式
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/download/BunBackup602b2.zip

インストーラー
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/download/BunBackup602b2.exe

▼64bit版
ZIP形式
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/64bit/BunBackupS602b2.zip

インストーラー
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/64bit/BunBackupS602b2.exe

できましたら動作報告していただけると助かります。

なお、OSや環境によってはログオフ状態にバックアップ後通知機能でエラーになるようです。
バックアップ後通知機能を使用している場合は、その機能をオフにして試してみてください。

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2020/11/03

ログオフ状態でバックアップできない

何人かのユーザーさんから、Windows Server、Windows10 Proでログオフ状態でバックアップできないという報告があります。
(Windows10 Homeはログオフでもバックアップできるようです)
ただ、現在のところ原因が不明です。

OSによりログオフ状態では何らかのファイル・フォルダ、DLLのアクセスが制限され停止しているのかもしれません。
同じOSでもパソコンによって動作したりしなかったりするようなので、セキュリティなどの設定で回避できるかもしれません。
また、はっきりしたことはわかりませんが、もしかするとグループポリシーの設定などで回避できるかもしれません。

私の方で現象が出ないので原因を特定できていないのですが、現在わかっていることは三つあります
・一つでもアカウントがログインしていれば動作する
・BunBackupのVer.5以下では動作する
・OSの「互換モードでこのプログラムを実行する」をチェックし、互換モードで「Windows7」にすると動作する

ユーザーさんからの情報で、インストーラーからではなくZIPファイルをダウンロードし手動でインストールすると、ログオフ状態からでもバックアップできたとのことです

もしユーザーさんで何かわかったことがあればご連絡いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

※追記

ログオフ状態でバックアップできない2」を投稿しました。
(テスト用ソフトを公開しました)

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2019/10/19

BunBackup解説書を更新しました

BunBackup解説書を更新しました。
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/description/index.htm

今回はBunBackup Ver.6の対応と、文章全体の見直しを行いました。

以前に解説書を購入された方は表紙の次のページに書かれているホームページから最新版をダウンロードすることができます。
Vectorのファイルは更新されるまで少し時間がかかりますが、ベクターから購入後ライセンスキー送られてきますのでこのキーでPDFを開き、表紙の次のページに書かれているホームページから最新版をダウンロードしてください。

誤字脱字や間違いなどを発見された方がいらっしゃいましたらご連絡いただけると助かります。

解説書と異なりますが、フリー(無料)で「バックアップ入門」というPDFファイルも公開しています。
http://nagatsuki.la.coocan.jp/bunbackup/book/index.htm

こちらはBunBackup用ではなく、バックアップ全般の入門書です。
解説書と併せてお読みいただくとバックアップに対する知識がより深まるかと思います。
バックアップ入門は無料ですからお気軽にお試しください。

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2019/04/21

BunBackup Ver.6.0 公開

BunBackup Ver.6を公開しました。
今回のバージョンアップの内容は以下の通りです。
  • 新規作成ウィザード機能を追加
  • Windowsの通知機能に対応(バックアップ後音を鳴らす機能をバックアップ後通知機能に変更)
  • 64bit版に暗号化(AES)機能を追加
  • 64bit版にACL情報コピー機能を追加
  • 高DPIに対応

新規作成ウィザード

BunBackupの設定を簡単に行えるように新規作成ウィザード機能を追加しました。
BunBackupを初めて起動した場合は新規作成ウィザードが自動で起動します。
「ファイル」メニューの「新規作成ウィザード」からでも起動できます。
バックアップ元、バックアップ先などの設定を簡単に行えます。

通知機能

従来からバックアップ終了時に音を鳴らして知らせる機能がありましたが、それがWindows8以降の場合は通知機能に対応しました。
バックアップが終了したらOSの通知機能を利用してお知らせします。
通知の設定(バナー表示、音を鳴らすなど)はOS側で行ってください。

暗号化機能

従来から32bit版に暗号化機能がありましたが、64bit版にはありませんでした。
今回のバージョンアップで64bit版に暗号化機能を追加しました。
32bit版の暗号化アルゴリズムはBlowfishでしたが、64bit版の暗号化アルゴリズムはAESに変更しました。
そのため、32bit版と64bit版に互換性がありませんのでご注意ください。
暗号化アルゴリズムをAESに変更したのは安全性を考慮してのことです。
32bit版に暗号化機能を追加したのは2004年でしたが、当時のパソコンの能力を考えてBlowfishを採用しました。
現在のパソコンではBlowfishの利点はなくなったため、64bit版では一般に広く使われている暗号化アルゴリズムAESを採用しました。
なお、32bit版は互換性を考慮して従来通りBlowfishのままです。

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2019/03/17

算関 Ver.2.1 公開

算関をVer.2.1にバージョンアップしました。
Sancan
今回のバージョンアップ内容は以下の通りです。
  • 変数を利用した繰り返し計算機能を追加
  • 式を記録する機能を追加
変数を利用した繰り返し計算機能
この機能は、同じ式で一部の数値を変更して繰り返し計算するときに便利な機能です。
たとえば「(A+100)/2」という式でAをいろいろな数値に変換して繰り返し計算したいとします。
このとき
@CALC:(A+100)/2
と入力してEnterキーを押すと
A=
と表示されます。
ここでAに数値を代入してEnterキーを押すと、(A+100)/2の計算結果を表示します。
続けてAの値を変更して繰り返し計算する場合はEnterキーを押します。
また
A=
と表示されます。
これの繰り返しです。
繰り返し計算機能をキャンセルする場合はESCキーを押すか、「AC」ボタンをクリックしてください。

この機能はカシオの関数電卓では「CALC機能」、シャープでは「シミュレーション計算機能」に近い機能です。

式を記録する機能
式エディタに入力した式を記録する機能です。
よく使用する式や定数などを登録しておくと便利です。
式を記録する場合は、式エディタに式を入力後Ctrl+Sキーを押します。
式リストに表示されている式をダブルクリックすると、その式が式エディタに表示されます。

通常の式の記録にも使用できますし、繰り返し計算機能の記録にも使えます。
たとえば、台形面積の計算式を繰り返し計算機能として登録するとします。
式エディタで
@CALC:(上底+下底)×高さ÷2
と入力し、Ctrl+Sキーを押しますと式リストに登録されます。
登録した式を読み込む場合は、式リストの式をダブルクリックします。
式エディタに「@CALC:(上底+下底)×高さ÷2」が表示された状態でEnterキーを押しますと、台形面積の繰り返し計算機能が始動します。

また、物理定数など、よく使う変数と代入する値を記録することもできます。
たとえば、万有引力定数Gを記録する場合は、式に
G=6.67408*10^(-11)
と入力し、Ctrl+Sキーを押して記録します。
これで式リストのこの式をダブルクリックしEnterキーを押すと、変数Gに数値が代入され、万有引力定数として使用できるようになります。

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2019/02/11

算関 Ver.2 公開

算関(電卓ソフト)のVer.2を公開しました。

今回のバージョンアップで変数名を自由に定義できるようになりました。
Sancan2

従来使用できた変数名はa、b、c、d、m、x、yという固定の変数名でした。
今回のバージョンアップで変数名は自分で定義できるようになりました。
たとえば、a、b、cなどのアルファベット、aa、a1、width、heightなどのアルファベットと数値の組み合わせなどが可能です。
需用はないと思いますが、変数名に漢字を使用することもできます。

変数を使用する場合は、先に変数に数値を代入します。
例: a=2、b=3

そして計算式に変数名を使用ます
例: a+b

変数を使用する場合は、以下の点に注意してください。
変数名の大文字小文字は区別されません。
関数名やans、preans、gt変数など、すでに定義されている予約語は変数名として使用することはできません。
変数名の最初の文字に数値は使用できません。
変数同士のかけ算の場合、「*」や「×」の演算子を省略できますが、変数と変数の間にスペースを入れてください。
たとえば、a*bの場合はaとbの間にスペースを入れて「a b」と入力します。
数値が代入されていない変数で計算しますとSyntax Errorになります。
変数の値はソフトを終了するとクリアされます。

なお、従来通り変数mは特殊な変数として扱われます。

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