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2011/07/16

すべての人がバックアップするためには

ある方から宿題をいただいたような気がしたので、すべての人(現実的には、より多くの人)がバックアップするための方法を考えてみることにしました。

そもそもなぜバックアップしない方がいるのでしょうか。
原因は人それぞれだと思いますが、

  • 時間がない
  • 面倒くさい
  • お金がない
  • 方法がわからない
  • 必要性を感じない

などが考えられます。

これらの問題点を解決すればバックアップする人が増える可能性があります。
では、これらを解決する方法あるのでしょうか。

クラウド
一つの解決策としては、データをすべてクラウドに置くことです。
クラウドにデータを置けば、サービスを提供している会社が、そのデータを管理してくれますので、ユーザー側でバックアップを意識する必要はなくなります。
ただ、問題点もあります。
クラウドにあるデータは、サービスを提供している会社が管理します。そのため、管理に問題があればデータを消失する可能性がありますし、セキュリティに問題があれば情報が漏洩する可能性があります。
また、容量や通信速度などの問題で、大きな容量は保存できない場合があります。
将来的には全てのデータがクラウドにあり、ユーザーがバックアップを意識する必要はなくなるのかもしれませんが、現時点では全てのデータを移すのは難しいのではないでしょうか。

クラウドにデータを置かない場合、データはファイルとしてパソコンのHDDなどに保存されます。この場合のバックアップを考えてみましょう。
理想は、パソコンにあるファイルを自動で他のストレージに複製してくれることです。

RAID1
すぐに思いつくのはRAID1です。RAID1はHDDを自動でミラーリングしてくれます。しかもハードウェアで対応できますので、複製を作成するのに時間がかかりません。
ただし、RAID1はバックアップとは異なります。RAID1はHDDの故障には有効ですが、人為的なミスやウイルス感染などによるファイルの消失や変更には対応できません。

では、RAID1以外ではどのような方法があるでしょうか。

自動バックアップ
現実的に考えると、バックアップ用のHDDを用意して、そこに自動バックアップをするという方法です。自動バックアップであれば、バックアップを忘れることはありません。
ただし、自動バックアップはRAID1と同じ欠点があります。これを補うためには、世代管理を兼用することが必要でしょう。世代管理していれば、自動バックアップの欠点を補うことができます。

自動バックアップの他の欠点は、初回のバックアップに時間がかかること、バックアップ中パソコンに負荷がかかるなどが考えられます。また、一定の間隔で自動バックアップしている場合は、その間隔までのタイムラグがあります。そのため、バックアップ後に作成・更新されたファイルは復元できません。

すべての人(より多くの人)がバックアップするためには
このように考えると、より多くの人がバックアップする現実的な方法としては、

  • バックアップ用HDDを用意する
  • 自動バックアップ、世代管理があるソフトを用意する
  • 一定の間隔で自動バックアップする

という感じでしょうか。

また、自動バックアップの欠点に補うためには、

  • USB 3.0対応などの高速なHDDを用意する
  • リアルタイムバックアップでバックアップのタイムラグに備える

などがあります。

実は私は自動バックアップには否定的な考え方を持っています。
ただ、より多くの人がバックアップするためには、「自動」はやむを得ないのかもしれません。特に企業で強制的に全社員がバックアップしなければならない場合などは、自動バックアップは有効だと思います。

もう一つ大事なことがあります。それは教育です。
バックアップは保険ですから、事故がなければ無駄な作業です。しかし、その無駄な作業を続けなければ、万が一の事故に対応できません。
なぜバックアップが必要なのか、どのようにバックアップすればよいのかなどを、それぞれが勉強することが大事ではないでしょうか。
残念ながらバックアップについて勉強する場はほとんどありません。特にファイルの管理が重要な企業などでは、ぜひバックアップについて勉強の場を設けてください。
バックアップについては、私のホームページやブログにも書かれています。ホームページやこのブログがお役に立てれば幸いです。

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